DIY
自作看板の基本(動画)
数年前に書いた、看板自作の記事→こちらは今でも一定数の方に読んで頂いてます。一定数のニーズが有るようです。
今回簡単な看板を作る機会が有ったので動画を撮影してみました。
動画は15分ちょっとと長くなりますが作り方は動画の方が分かりやすいかと思います。
また、私が最初に作った看板を屋外に設置して3年近くになりました。
その看板がどれくらい劣化したのか、どの塗料を使うと長持ちし易いのかも少し分かってきましたので、それも後ほど纏めたいと思います。
最近の休日は
このところDIY熱が少し
素人ですがちょっとした木工が面白いです。
簡単な椅子や机なんかを作成していました。
電気丸のこや電気鉋等は持っていないので、手のこで頑張ってますが、
ノコギリ使うのって楽しいです。

ちょっとした道具を揃えるのも楽しい。
高価な品は買えませんが。。。


座椅子とスツールです。座面はミルクペイントという塗料を使っています。
塗りやすいしマットな仕上がりが良いです。
スツールはお気に入り。

こんな事をしていたら、妹からウッドデッキっぽい物を作って欲しいと頼まれました。頼まれるとやる気アップします。
材料を買い出しして、ペーパー掛けと着色。(木材のカットは図面を持っていってホームセンターでやって貰いました。大量なので)

組立て。このサイズだとけっこう大変です。

縁台みたいな物を二つ作りました。(1550mmx747mmを二つ)
一体型だと大きすぎて軽トラックで運ぶのが難しいし、
分離可能だと長椅子としても使えます。

佐賀の芦刈在住の妹宅に納品。
小6の甥が寝転がれる程度のサイズです。

ワンちゃんも気に入ってくれました。

想像より良い仕上がりになりましたが、使った木材はSPF材というホームセンターで安価に購入できる物ですので、雨・紫外線に弱いです。
防腐材入りの塗料を3度塗りして、油性のニスをしっかり塗ってはいますが、雨ざらしだと3年くらいで表面が劣化してくると思います。
材料費は22k程度(塗料・ニスが結構お高い)なので、耐久性はまぁそんなものだろうと思います。
設計4h、買い出し2h、ペーパー掛け+塗装1日、組み立て1日半、調整+ニス塗り半日、と時間はけっこうかかりましたが、没頭できる時間でした。
工場内の棚や作業台等を試行錯誤している時間も楽しいです。
機械の修理技術もですが、DIYの腕も上げたいです。
電動薪割機
ピザ窯を自作されたご家庭に薪割機を納品させて頂きました。
お客様はご年配の女性の方です。玉切りした木は手に入るが、そこからの薪づくりは自分でやらなければならない。斧(よき)を使っての作業は無理なので、思い切って電動薪割機の購入を決断されました。ありがとうございます。
今回導入させて頂いたのは粉砕能力5トンのエントリーモデルです。お値段は6万円代。100Vの家庭用電源で動きます。短い動画ですが作業風景をどうぞ。
このように、木を挟んで圧を掛け割っていきます。木の繊維方向に力を掛けてやれば、良い音を立てて割れます。
たのしいです。スカッとします。ずーっと作業できそうです(笑)
正しく作業を行えば、危険は少ないと思います。(チェンソーや草刈機に比べてです)とは言え、慣れとは怖いものであまりに油断してやっていると、木との間に手を挟んだり、固く乾燥した木の場合、割れた瞬間に弾けるような感じで顔方向へ破片が飛んでくるなんて可能性も考えられます。
防護メガネくらいはしておいた方が良いですね。
また、薪割機は重量が有りますので、移動せさるのは大変です。この機械には車輪が付いていて、片方を持ち上げれば移動も楽なのですが、年配の女性の方には片方を持ち上げる事も一苦労だと思います。(私ですとこの機械の重さなら一人で軽トラックに積み下ろし出来ましたが、二人でやった方が無難です)
お庭で使う場合は、電源の差し込みが有る場所を確認しておく必要が有ります。延長コードはNGです。安い延長コードだとそもそも動かない事も在りますし、安全面でも推奨できません。
薪ストーブも流行っておりますし、ますます薪作りのニーズは高くなっていきそうです。薪割機って便利ですよ♪
ベンチとテーブル作成
母から庭でビール飲むのに良さそうな椅子とテーブルを作って欲しいと言われたので、初チャレンジしました。
設計図を作りホームセンターで手に入りやすいSPF材を購入し、ホームセンターで設計図通りの長さにカットして貰いました。我が家には丸鋸等の木工用道具は有りませんし、ホームセンターの専用機械の方が早いし精度も出ると思います。
カットして来たものをオイルステイン(ウォルナット色)で塗装してから組立に入ります。
ベンチはどっしりとした満足行くものが出来ましたが、テーブルは少しがたついたので、L字の金具で補強と、足にゴムを取り付けて足の高さ調整を行いました。
木材の原価が6,000円程、オイルステインとニスで2、500円程、ビス代、塗装用の刷毛代、金具代等を含めると11,000円程になりました。ベンチだけで塗装無しだと3千円位で作成可能です。
材料に使った木材はSPF材という安価な柔らかいタイプなので、屋外設置には向きません(雨・風・紫外線にさらしぱなしだと、おそらく2、3年で痛み出すと思います)が、屋根の下に置く事を考えた物ですし、ニスを適宜塗りなおせばもう少し持ってくれると思います。
とりあえず依頼主が喜んでくれたのが何よりです。
ベニヤ板で看板自作
店舗の看板を自作しています。
右の写真が最近作った看板達です。べニア等の木の板にラッカースプレーで着色するやり方なので比較的簡単に作成できます。クオリティーはそれなりですが、既製品には無いテイストが出せると思います。
何よりコストを抑えられます。1800 mm × 900 mmの看板を業者に依頼すると数万(設置込で5万オーバーか?)はすると思いますが、このやり方なら1万有れば十分お釣りが来ます。
早速作成手順を。(Youtubeにも動画を上げました。リンクは→こちら)
1. デザイン 印刷 2. べニア等の板の用意 3. 板の下地処理 4. マスキング処理 5. デザイン紙を貼る 6. 切り込みを入れる 7. 不用なマスキングテープを剥がす 8. 着色 9. 取り付け
1.デザイン

「無料点検会の日」というポップを作る事にしました。デザインにはIllustratorというソフトを使っています。あまりに複雑なデザインを考えると後の処理が大変なのでシンプルなデザインにしました。
印刷する時はカラーの必要は無いので、グレースケールで印刷すればOKです。今回のサイズは600mm x 900mm という比較的大きめなサイズですが、A4サイズのプリンターしか所持していないので、A4コピー用紙9枚に分割して印刷しました。ポスター印刷という機能が有りますので各プリンターの設定に従って印刷して下さい。ちょっとしたコツが必要だと思います。
2、3.板の準備と下地処理
ホームセンターでべニアを購入。厚さやサイズにより金額は様々ですが、このサイズでも1000円前後です。900 x 600 は既成品として売ってありますし、お店によっては別料金でお好みのサイズにカットしてくれます。設置場所や設置方法に合わせてべニアの厚さは変えています。壁に貼るなら薄くてよし、2点をビス止めの場合は厚い頑丈な板をチョイスする、といった具合です。丁寧な方でしたらべニアにペーパー掛けをするのも良いでしょう。

次に下地塗装です。屋外設置の際はやっておいた方が良いです。
キシラデコールを塗りました。「キシラデコール」とは雨や紫外線から木部を保護する役目と着色を兼ねた塗料です。タンネングリーンという色が好きで多用しています。(写真右)刷毛を使い丁寧に塗ります。写真上が2度塗り、下が一度塗りです。好みの色合いに仕上げましょう。
もっと木目を生かした色(左)や、白地(中央)の下地材も有ります。この小さいサイズの塗料で三千円程とお高いです。
2度塗りした場合は乾燥に時間が掛かります。しっかり乾燥させます。

乾いたらマスキング処理に移ります。
ここから先に必要な道具です。
下地処理した板/デザインを印刷した紙/机を汚さない様に新聞等/
カッティングシート/定規/マスキングテープ/デザインナイフ/スプレー糊
使用方法は各項で説明します。

4.マスキングテープを貼る
塗装用のマスキングテープを用意します。今回の様に大きい板の場合は、マスキングテープも幅が広い物の方がやりやすいです。50mm幅を購入。今後の塗装の時には15mm幅等も有れば便利です。

マスキングテープを隙間無くしっかり貼ります。空気が入らない様に。

5.デザインした用紙を張り付ける
デザインを印刷した用紙をスプレーのりでマスキングテープの上に貼り付けます。スティックノリでも可だと思いますが、再剥離が簡単に行えるスプレーのりの方が格段に作業が捗ると思います。さっとスプレーするだけで大丈夫です。

貼り終えました。9枚を完璧にズレなく貼るのは意外と難しいです。

6.デザインに合わせ切り込みを入れる
ここで活躍するのがデザインナイフです。上二つがデザインナイフで一番下が普通のカッターナイフです。刃先が違うのが分かると思います。デザインナイフは刃の厚さがとても薄いため切り込みを入れる作業に向きます。普段は中段を、細かい箇所には上段のデザインナイフを使っています。直線を定規で切る場合はカッターナイフを使う等の使い分けをしています。デザインナイフ一本で大丈夫です。

丁寧に切り込みを入れていきます。根気有るのみです。このデザインのカットでも2時間半程かかったでしょうか。角が丸いフォントを使ったので大変でした。指が疲れます。
もっと細かい文字が大量に入った看板を作った時は1週間くらいコツコツやりました腕が死にます。

7.着色したい部分のマスキングテープを剥がす
切り込みを入れ、着色したい部分のマスキングテープを剥がします。マスキングテープを残した箇所が下地の緑が浮き上がる事になります。
切り残しが有ったりしますので、残したい部分を抑えながら丁寧に剥がします。

全部剥がし終わりました。剥がし残しが無いか良く確認します。
また、カッターナイフを入れた境目は浮いている場合が有りますので、手で押さえてしっかり密着させた方が仕上がりが良くなると思います。浮いているとこの後の塗装処理で、隙間にインクが入り”にじみ”が出る場合が有ります。

どうでしょうか。良く切り抜けている様に見えますが、直線部も殆ど定規は使わず刃を入れたので微妙に歪んでいますね。手切り感満載ですが、手作りの味が出て良いのではないかと割り切っています。
8.着色

ここからはいよいよ着色です。
デザイン通り「今日は」の部分は黄色に「無料点検会」は蛍光オレンジに、その他の部分は白で塗る事にしました。塗り方は自由ですが、私は明度が高い順に塗る事が多いです。
今回は下地が深い緑色なので、オレンジや黄色等の隠ぺい率が低い色はかなり厚塗り(重ね塗り)する必要が有ります。その為に下地として薄く白色を塗りました。白を塗っておく事で黄色やオレンジの発色も良くなる、気がします。

白色で塗る箇所をしっかりスプレーしていきます。
キャラクターの部分は「アイボリー」を吹いてみました。塗っている最中に色を変更する事は良く有ります。気分次第。

白を塗った箇所の表面が乾いたら、次に黄色を塗ります。
今度は塗りたい部分以外を保護します。新聞でOKです。この時、先ほど塗った白が乾いていないと、新聞がべったりと張り付いてしまい悲惨な事になります。
塗り作業をキレイに仕上げるコツはしっかり乾かして次の工程に移る事に尽きます。
この黄色は塗って乾かすを3回繰り返しました。焦ると失敗します。

黄色の表面が乾いたら、最後にオレンジ部分です。塗りたい部分以外を新聞で覆います。
これくらい薄く吹いてから乾かす、を繰り返します。このオレンジは蛍光オレンジという塗料を使ったので更に念入りに4回くらい繰り返しています。

全部塗り終わりましたので新聞を取ります。
次は、マスキングテープを剥がす作業ですが、ここでは塗料の表面だけでは無く、完全に乾くのを待ちましょう。厚塗りしている為、被膜がしっかり固まっていないと、境界線が汚くなる事が有ります。


乾いたのでマスキングテープを剥がして行きます。今迄の作業の結果がハッキリ出る瞬間です。塗料がしっかり乾いていれば、細かい事を気にせずガシガシ剥がして大丈夫です。
自分のイメージ通りに文字や絵がくっきり浮かび上がってくると嬉しいですね。
全部マスキングテープを剥がした完成品がこちら。如何でしょうか?PCでデザインした特より発色良い気がします。
緑のベースには、黄色と白の配色が良く合うと思います。もっとカラフルにする事が出来ますが、2~3色くらいが落ち着いて良いと思います。

良く出来ているように見えますが、近寄ればこのクオリティーです。完全に乾いていなかったのか境界線部分がかなり荒いです。器用で丁寧な作業をされる方ならもっと綺麗に仕上がると思います。

作業時間:塗り作業に時間が掛かるので6h近く掛かっているかもしれません。 材料費:スプレーとキシラデコールの計算が難しいので厳密には出せませんが、道具さえ持っていれば3~4千円程です。
私はこの看板作成が好きなので何枚も作っていますが、時間が勿体ない、クオリティ重視、耐久性も必要という方はプロに頼む事をお勧めします。
アイデアとやる気で色々な看板が出来ます。縦長のメーカーのロゴが入った看板は試行錯誤しながら塗り分けを頑張りました。一見自作とは分からないのでは?完成するととても嬉しいです。
TouTubeに動画も作ってみました。 2019/11/29 追記
小野農機オリジナルポロシャツ(自作)
だいぶ暖かくなってきました。夏場の作業着としてオリジナルポロシャツを作りたいと思案、Webで見積もり依頼をいくつかしてみたものの、予想以上にお高い!
こうなりゃ手作りを試してみようと、アイロンプリントの商品で簡単に自作することにしました。今回試したのは、「布プリ 伸びる アイロン接着タイプ」という商品です。(Amazon価格=918円 A4の用紙2枚入り)
作成の流れ(自己流)
1 お好みのソフトでデザイン 2 専用用紙に印刷 3 乾燥後に適宜カットし台紙を剥がす 4 ポロシャツの貼り付けたい箇所をアイロンで温める 5 3を温めた箇所へセット 6 当て布をしてアイロンがけ
というステップです。説明書には印刷後に30分以上乾燥➡台紙から剥がし表面を水洗い➡しっかり乾燥後に貼り付け という説明が書いてあるのですが、一度やってみた感想としてはとても時間が掛かりますし水に濡らすと生地が変形して微妙にいびつになる気がするので、この行程は無視する様になりました。省くとインクがにじんだり、他の衣類に色移りしたりする可能性が在りますのでご自分で判断下さい。私は今のところ問題有りません。
ちょっと詳しく
フライヤー等の制作にはイラストレーターというソフトを活用しています。CSという古いバージョンですが未だに重宝しています。こういうのをデザインするのもうってつけ。小野農機のロゴをメインにシンプルなポロシャツを目指します。
印刷しました。印刷面は布地なので落ち着いた色合いになりました。私的には十分です。
30分以上乾燥させてからカッターでカットしました。※カッターだと断面がほつれやすいのでハサミの方が良いという商品レビューも有りました。参考まで。
布プリをセットしたい面を先に温めると布プリの位置決めがやりやすいと思います。布プリをセットしたら当て布の上からアイロン掛け。温度は中でやりました。
この商品は転写方式では無く、印刷した布を熱でペタッと貼り付けるタイプですね。
隅を重点的にしっかり熱します。裏側からも熱します。ポロはユニクロのドライポロです。
出来ました。以前、他の商品でアイロンプリントをやった事があるのですが、あまり良い記憶が有りませんでしたが、今回使った商品のクオリティには十分満足です。コスパ良すぎです。(もっと良い商品が有ったら教えてください!)もちろんクオリティーや耐久度を重視する場合は業者に頼んだ方が良いでしょう。
ポロシャツにはこの程度の発色でも良い感じです。この自作ポロで熱い夏を乗り切りたいと思います。