営業日誌
メカニック講習会参加(二日目)
本日もスチール社のメカニック講習会(二日目)に参加してきました。
昨日分解したチェンソーの組立て、ソーチェンの目立て講習と、実際の丸太を切る作業、安全講習、座学、テスト、と盛りだくさんでした。
チェンソー組立てを行う際にはちょっとした便利なアイテムや方法の紹介等がありました。エンジンも分解したので、再組立て後にちゃんとエンジン内部の気密が保たれているかを専用工具を使ってチェックも行いました。
技術サービス部門の方のお話は理論的で具体例も多く紹介頂き、大変分かりやすかったです。体で覚えた事に知識の上積みが出来ましたし、お客様に説明する時の知識や言葉の引き出しが増えました。
組立てた機械が正常に始動し、丸太をスパッと切断出来た時は嬉しいものです。

今後も出来るだけ技術講習会には参加し、新しい知識と技術の習得に努めたいと思います。
ちなみにテストは一問だけ簡単な問題を間違えてしまいました(涙)
メカニック講習会参加(一日目)
スチール社主催の販売店向けメカニック講習会に参加して来ました。
本日は一日目。
内容としては、チェンソー全体の仕組みから内燃機関やキャブレターの仕組みの勉強(座学)と実機を分解する実習でした。
この半年でチェンソーの修理はやってきていますので、体では分かっている事も多かったのですが、専門のエンジニアさんから理論的なお話を沢山聞けて理解が深まりました。工具の正しい使い方や、便利なツールの紹介も大変為になりました。
チェンソーの分解って楽しいですよ。

明日は二日目。分解したものを組み立てる実習や、目立てにテストも有ります。
しっかり技術の習得をして、お客様からお預かりした大切な機械のメンテナンスに活かしたいと思います。
ダイヤフラム式キャブレターの勉強
こんばんは、修行中の息子です。
このところダイヤフラム式キャブレターの分解洗浄を繰り返し行っております。構造はだいぶ分かっては来たのですが、とにかく体に覚えこませたいので、数をこなすしかありません。
キャブレター分解手順 ① キャブレターを本体から取り外す ② キャブレターを分解する ③ 各穴にキャブクリナーを吹き付け、清掃しながら目詰まりしていないか確認する ④ コンプレッサーでクリナー液や汚れを吹き飛ばし、各穴も綺麗にする ⑤ キャブレターの再組立て ⑥ 本体へキャブレターを取り付ける。(燃料ホースやアクセル・チョークロッドも) ⑦ 始動テスト ⑧ 低速ノズル/高速ノズル/アイドルを調整(高速ノズルが無い機種も有る) という流れです。 ※ダイヤフラム式キャブレターとは、本体を逆さまにしたりしても使用出来る様に考えられたキャブレターです。耕運機等、水平にして使う機会にはフロート式のキャブレターが使われます。
本日お預かりしたチェンソーです。
慣れていない機種によっては①でも意外とてこずってしまいます。コンパクトな機種等は複雑に入り組んでいますからね。アクセルロッドを外すのさえ苦戦したりします。不器用ですから。燃料ホースは破かない様に引き抜きます。
各部の関係をしっかり記憶するなり写真に撮っておく事も重要です。
②のキャブレター分解は、ネジ山を潰さない事とスプリングやニードルバルブ等の細かい部品を無くさない事に細心の注意が必要です。
③のキャブクリナー液を穴に吹き付ける事で、何処の穴と何処の穴が通っているのかが良く分かる様になってきます。私は実技をやった後にネット(このサイトが一番詳しいと思います)やテキストを見て名称を覚えられる様に頑張っています。穴がたくさんあって難解ですね(´;ω;`)ウッ…
キャブレターの心臓部です。写真下の本体部の一か所が目詰まりしていた為にエンジンが始動しませんでした。

⑤再組立てはキチンと元通りに組みます。当たり前の話ですが大変重要です(汗)
⑧の各調整ネジの取り扱いは多少経験が必要です。ここは大事なところなので技術を持った方の指導を受けるか見てやり方を覚える方が良いでしょう。(アイドリングの調整ネジは問題無いと思います。)高速ノズルは閉め過ぎる(時計回し)と回転が上がり過ぎてエンジンが焼き付く恐れも有ります。
細かいパーツで構成されている部品だけに、最初は恐る恐るでしたが、慣れてくると分解するのがとても楽しくなってきます。問題点を発見し改善した後にエンジンが掛かった瞬間はとても嬉しいものです。
草刈機大活躍の季節からチェンソーの季節に移ってきました。
チェンソーでお困りの方、ぜひご相談下さいませ!
オニヤンマ
修理スペースで作業をしていたら、窓ガラスに何かがぶつかる音。いがいと大きな音だったので何だ?と思うと大きなトンボさんでした。
室内に入ってきて、また窓ガラスに衝突されました。その後静かになったので事故現場を見に行くと、トンボさんは仰向けになって倒れていました。
持ち上げると、トンボさんは私の短い指にがっしりしがみついてきました。

なかなか離れてくれませんでしたので記念撮影。こんなに大きくて立派なトンボに触れたのは久しぶりです。
トンボってかっこいいですね。
発電機の修理
地元の建設会社さんからのご依頼で発電機の修理を。
SUBARU製品です!スバル製品が入院に来られる事は珍しいので、少しテンション上がりました。エンジンは始動するが、安定しないとの事でした。

燃料タンク、燃料ホース、燃料コック、キャブレターを、それぞれ分解清掃しました。
汚れが溜まりキャブレター部が不調だった様です。
エンジンオイルもかなり汚れていたので交換。
結果、スムーズに動いてくれました。
発電機の修理も時折頂きますが、今回の様な部分にトラブルを抱えている事が殆どです。
もしくはスターターロープ切れですね。
発電機の修理もやっておりますので、ぜひご相談下さい。
スピードスプレイヤー 点検
午後からスピードスプレイヤー(SS)のエンジンオイルとギアオイルの交換に行ってきました。右が伊万里で梨園を営んでいる叔父です。

子供の頃に社長から「SSの修理に行ってきたって」話を聞いた事は良く覚えており、消毒する機械って事だけは知っていましたが、実機を実際に見たのは今回が初めて。
自走式の薬剤噴霧器で有る事が良く分かりました。
機体の後部の羽根を開けた所に、動噴が鎮座されている事にびっくりしました。
エンジンオイル交換とギア部のオイル交換ですが、車体の下部にドレンボルトや注油口が有るのでなかなか苦戦しました。ジャッキを持参しなかったのが失敗(^^;
それはそうと、この新型の機体可愛いですよね。飛び立ちそうですw
今日も勉強になる一日でした。
蕨野の棚田へコンバイン修理に
日本の棚田百選にも選定されている蕨野の棚田へ、コンバインの出張修理に行ってきました。

田植前の水を張った時の棚田も綺麗でしたが、やはり収穫直前の棚田が一番素敵ですね。

不調のコンバインですが、脱穀部が目いっぱい詰まっていました。点検口をいくつか開けて念入りに取り除き、各部をチェック。

問題無く稲刈りできるようになりました。

我が佐賀県相知町で収穫されたお米はとてもおいしいです!
是非ご賞味下さい。
出張修理
本日の午前中は、2件の出張修理に行ってきました。
一件名は、山中の現場に置いていた運搬車が動かなくなり困っているとのご依頼。
なかなか険しい林道を通って現場へ到着。

まだ新しい製品でしたが、メンテナンスせずに暫く放置していた為にキャブレター(燃料であるガソリンと空気の量を調整しエンジンへ送り届ける装置)が正常に機能しなくなっていたようです。

この機種はエンジン周りがキャタピラとキャタピラの間の下部に取りつけてあるタイプだったので、取り外しにやや時間を要しましたが、フロート式キャブレターの分解洗浄で正常に始動しました。
キャブレターの中にガソリンが入ったままで長期間放置すると、キャブレター内部のガソリンが腐り、燃料の通り道を塞いでしまう事になります。こうなると上の写真の様に分解洗浄が必要になります。
対処として、機械を暫く使わない時は燃料コックを閉めた後にエンジンが自然停止する迄エンジンを掛けっぱなしにする事をお勧めします。こうする事でキャブレター内部のガソリンは空になりますので、トラブルが少ないです。もちろん燃料タンク内も空にするとよりベターです。燃料タンクと燃料コックの間の燃料ホース部が詰まる事も在りますので。
要は使わないときは燃料が空にする、という事が一番の対処方法です。
所要時間は20分ほどでしたが、大変喜んで頂けました。
その足で別の現場へ移動し、納屋に保管されていたコンバイン、バインダー、運搬車の点検をさせて頂きました。こちらのバインダーと運搬車も燃料係がトラブっていて動きせんでした。燃料ホースとキャブレターの分解洗浄で気持ちよくふけあがってくれました。

もうすぐ稲刈りの季節ですね。
整備代金に出張料金はプラスしてお願いしておりますが、出張整備も承っておりますので、ご相談下さい。
草刈機の回転数が上がらない(排気口詰まり)
除草作業が大変な時期ですね。暑い中ご苦労様です。
除草シーズンが始まった頃は、「エンジンが始動しない」という症状でご来店される事が多かったのですが、最近では「始動はするけど回転数が上がらない」や「始動はするがアクセルを開けると直ぐ停止する」という症状でのご来店も増えてきました。
原因は燃料フィルターの目詰まりやキャブレター内部のトラブル、吸気口の目詰まり、エンジン内部のトラブル、プラグ劣化、等色々と考えられますが、今回ご紹介するのは排気口の目詰まりです。(※2020/08/26追記 Youtubeに動画を作成しました。下に動画も貼っています)
約5年程前にご購入頂いた製品です。始動後にアクセルをOnにするとエンジンが停止するという症状でご来店頂きました。燃料と燃料フィルターの点検、プラグの点検後に、マフラーを取り外して見ると、エンジンの排気ポートが凄いことになっていました。※写真中央が排気ポートです。

全体的な汚れも凄いのですが、排気ポートが7ー8割も塞がってしまっていますね。これでは、燃焼した排気ガスが逃げませんので適正な混合ガスがシリンダー内に送り込まれない事になり、適正な燃焼が行われません。(この説明を短く纏めるの難しいですね。。)
経験少ない私は、こんなに酷いカーボン付着は初めて見ました。
ここでいうカーボンとは 燃料や潤滑油などが燃え残ったり 高温にさらされるなどにより発生した 煤やタールのような付着炭化物です。 物が燃えるとすすが出ますが このすすが長期間の試用で溜まると思っていただいて結構です。 シリンダー内に燃料と潤滑油を一緒に送り込む仕組みの 2サイクルエンジンは溜まりやすいと言えます。 推奨のエンジンオイルと適正な混合油、適正なエンジンの回転数での使用で カーボンの付着は少しは軽減されるかもしれませんが、 長く使っているとある程度の付着は避けられません。
この付着物、かなり硬まっていて簡単には取り除けません。キャブレタークリーナー等を吹きかけ暫く放置してから、慎重にマイナスドライバー等で除去しました。
排気ポートの直ぐ奥にはピストンが有りますので、ピストンを傷つけないように。また、シリンダー内に異物が混入しないように気を使いながらの作業です。

作業途中の写真です。もう少し除去した後に組み立ててエンジンを始動したら気持ち良く吹け上がり、お客様にも大変喜んで頂けました。エンジン自体が駄目で修理は無理か相当な費用が掛かるかも、と心配されていましたので(^^
燃料系/吸気系/排気系、これらの簡単な点検とメンテナンスで劇的に改善する場合もあります。気持ちよくかつ安全に作業する為にも点検・メンテナンスを是非!
追記:2020/08/26
排気口の詰まり修理を動画にしました。よろしければYoutubeもチェックしてみて下さい。
刈払機の無料点検内容
4月29日と30日に開催しました無料点検会、
刈払機を6台持ち込んで下さった企業様も有りました。
我が社のキャパでは、その場で即対応は無理ですので、一時お預かりして点検・清掃を行わせて頂きました。その際に点検内容を記録し、お客様に報告しました。
報告書を一部公開


各部の清掃やグリスアップをたまにやるだけでも、機械は長持ちすると思います。
無料点検会ですので、大掛がかりな事はやりませんが(故障が有れば別途ご相談して作業を進めます。)、出来るだけ機械を安全に気持ちよく使って頂ける様に点検・清掃頑張りました!
ご要望があれば、また時期を見て開催したいと思います。
無料点検会にご来店頂いたお客様、誠にありがとうございました。