ベニヤ板で看板自作

投稿日: 更新日:

ファイル 2017-04-17 22 10 41

店舗の看板を自作しています。

右の写真が最近作った看板達です。べニア等の木の板にラッカースプレーで着色するやり方なので比較的簡単に作成できます。クオリティーはそれなりですが、既製品には無いテイストが出せると思います。

何よりコストを抑えられます。1800 mm × 900 mmの看板を業者に依頼すると数万(設置込で5万オーバーか?)はすると思いますが、このやり方なら1万有れば十分お釣りが来ます。
早速作成手順を。(Youtubeにも動画を上げました。リンクは→こちら

1. デザイン 印刷
2. べニア等の板の用意
3. 板の下地処理
4. マスキング処理
5. デザイン紙を貼る
6. 切り込みを入れる
7. 不用なマスキングテープを剥がす
8. 着色
9. 取り付け

1.デザイン

1-P4170023
お好きなソフトでデザインして印刷

「無料点検会の日」というポップを作る事にしました。デザインにはIllustratorというソフトを使っています。あまりに複雑なデザインを考えると後の処理が大変なのでシンプルなデザインにしました。

印刷する時はカラーの必要は無いので、グレースケールで印刷すればOKです。今回のサイズは600mm x 900mm という比較的大きめなサイズですが、A4サイズのプリンターしか所持していないので、A4コピー用紙9枚に分割して印刷しました。ポスター印刷という機能が有りますので各プリンターの設定に従って印刷して下さい。ちょっとしたコツが必要だと思います。


2、3.板の準備と下地処理

ホームセンターでべニアを購入。厚さやサイズにより金額は様々ですが、このサイズでも1000円前後です。900 x 600 は既成品として売ってありますし、お店によっては別料金でお好みのサイズにカットしてくれます。設置場所や設置方法に合わせてべニアの厚さは変えています。壁に貼るなら薄くてよし、2点をビス止めの場合は厚い頑丈な板をチョイスする、といった具合です。丁寧な方でしたらべニアにペーパー掛けをするのも良いでしょう。

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防腐・UVカット・塗りを兼ねた塗料。油性と水性が有る。扱いやすい方で。

次に下地塗装です。屋外設置の際はやっておいた方が良いです。
キシラデコールを塗りました。「キシラデコール」とは雨や紫外線から木部を保護する役目と着色を兼ねた塗料です。タンネングリーンという色が好きで多用しています。(写真右)刷毛を使い丁寧に塗ります。写真上が2度塗り、下が一度塗りです。好みの色合いに仕上げましょう。

もっと木目を生かした色(左)や、白地(中央)の下地材も有ります。この小さいサイズの塗料で三千円程とお高いです。

2度塗りした場合は乾燥に時間が掛かります。しっかり乾燥させます。

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タンネングリーンの1度塗り(下)と2度塗り(上)。2度塗りすると木目が殆ど分からなくなるが、看板には濃い方が合うのでは?ウッドデッキ等には木目が分かる方が良いだろう。キシラデコールは素人の私でも比較的上手に塗れる。

乾いたらマスキング処理に移ります。

ここから先に必要な道具です。

下地処理した板/デザインを印刷した紙/机を汚さない様に新聞等/
カッティングシート/定規/マスキングテープ/デザインナイフ/スプレー糊

使用方法は各項で説明します。

1-4170030.jpg
印刷した紙と道具各種。

4.マスキングテープを貼る

塗装用のマスキングテープを用意します。今回の様に大きい板の場合は、マスキングテープも幅が広い物の方がやりやすいです。50mm幅を購入。今後の塗装の時には15mm幅等も有れば便利です。

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塗装用マスキングテープ。50mm幅x12mで300円前後

マスキングテープを隙間無くしっかり貼ります。空気が入らない様に。

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マスキングテープで板全体を覆う

5.デザインした用紙を張り付ける

デザインを印刷した用紙をスプレーのりでマスキングテープの上に貼り付けます。スティックノリでも可だと思いますが、再剥離が簡単に行えるスプレーのりの方が格段に作業が捗ると思います。さっとスプレーするだけで大丈夫です。

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スプレーのり。大容量でおすすめだが1000円程とお高い。

貼り終えました。9枚を完璧にズレなく貼るのは意外と難しいです。

1-P4170040.jpg
下地済みの板 on マスキングテープ on 印刷した用紙

6.デザインに合わせ切り込みを入れる

ここで活躍するのがデザインナイフです。上二つがデザインナイフで一番下が普通のカッターナイフです。刃先が違うのが分かると思います。デザインナイフは刃の厚さがとても薄いため切り込みを入れる作業に向きます。普段は中段を、細かい箇所には上段のデザインナイフを使っています。直線を定規で切る場合はカッターナイフを使う等の使い分けをしています。デザインナイフ一本で大丈夫です。

1-P4170032.jpg
上2つがデザインナイフ。下が普通のカッター。デザインナイフは必須。

丁寧に切り込みを入れていきます。根気有るのみです。このデザインのカットでも2時間半程かかったでしょうか。角が丸いフォントを使ったので大変でした。指が疲れます。
もっと細かい文字が大量に入った看板を作った時は1週間くらいコツコツやりました腕が死にます。

1-P4170042.jpg
切り込みを入れる。文字のエッジが角だと切りやすいが、丸いフォントだと大変。

7.着色したい部分のマスキングテープを剥がす

切り込みを入れ、着色したい部分のマスキングテープを剥がします。マスキングテープを残した箇所が下地の緑が浮き上がる事になります。
切り残しが有ったりしますので、残したい部分を抑えながら丁寧に剥がします。

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切り込みがしっかり入っていればキレイに剥がれてくれる。気持ちいい瞬間だ。

全部剥がし終わりました。剥がし残しが無いか良く確認します。
また、カッターナイフを入れた境目は浮いている場合が有りますので、手で押さえてしっかり密着させた方が仕上がりが良くなると思います。浮いているとこの後の塗装処理で、隙間にインクが入り”にじみ”が出る場合が有ります。

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塗装作業の前準備が完了。この時点で全体を見て、色のイメージを再考する事も。文字は国鉄方向幕書体というフリーフォントを使用。親しみやすく視認性も良いので気に入っている。

どうでしょうか。良く切り抜けている様に見えますが、直線部も殆ど定規は使わず刃を入れたので微妙に歪んでいますね。手切り感満載ですが、手作りの味が出て良いのではないかと割り切っています。


8.着色

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こつこつ買い足したラッカースプレー

ここからはいよいよ着色です。
デザイン通り「今日は」の部分は黄色に「無料点検会」は蛍光オレンジに、その他の部分は白で塗る事にしました。塗り方は自由ですが、私は明度が高い順に塗る事が多いです。

今回は下地が深い緑色なので、オレンジや黄色等の隠ぺい率が低い色はかなり厚塗り(重ね塗り)する必要が有ります。その為に下地として薄く白色を塗りました。白を塗っておく事で黄色やオレンジの発色も良くなる、気がします。

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分かり難いが、全体的に白を薄く塗った。

白色で塗る箇所をしっかりスプレーしていきます。
キャラクターの部分は「アイボリー」を吹いてみました。塗っている最中に色を変更する事は良く有ります。気分次第。

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白の部分を本塗装。一気に沢山塗ると垂れるので、薄塗りで乾かしながらじっくり進める。

白を塗った箇所の表面が乾いたら、次に黄色を塗ります。
今度は塗りたい部分以外を保護します。新聞でOKです。この時、先ほど塗った白が乾いていないと、新聞がべったりと張り付いてしまい悲惨な事になります。
塗り作業をキレイに仕上げるコツはしっかり乾かして次の工程に移る事に尽きます。

この黄色は塗って乾かすを3回繰り返しました。焦ると失敗します。

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黄色塗り作業。塗りたくない部分に新聞紙をマスキングテープで固定し隠す

黄色の表面が乾いたら、最後にオレンジ部分です。塗りたい部分以外を新聞で覆います。
これくらい薄く吹いてから乾かす、を繰り返します。このオレンジは蛍光オレンジという塗料を使ったので更に念入りに4回くらい繰り返しています。

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目立たせたい「無料点検会」に蛍光オレンジを使用。白地には通常のオレンジの方が相性良いが、深緑には蛍光オレンジの方が映える。

全部塗り終わりましたので新聞を取ります。
次は、マスキングテープを剥がす作業ですが、ここでは塗料の表面だけでは無く、完全に乾くのを待ちましょう。厚塗りしている為、被膜がしっかり固まっていないと、境界線が汚くなる事が有ります。

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スプレー処理完了。どれくらい厚く塗るかは経験と好みによる。
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乾いていれば塗装側は剥がれないので、安心してマスキングテープを剥がす。

乾いたのでマスキングテープを剥がして行きます。今迄の作業の結果がハッキリ出る瞬間です。塗料がしっかり乾いていれば、細かい事を気にせずガシガシ剥がして大丈夫です。

自分のイメージ通りに文字や絵がくっきり浮かび上がってくると嬉しいですね。

全部マスキングテープを剥がした完成品がこちら。如何でしょうか?PCでデザインした特より発色良い気がします。
緑のベースには、黄色と白の配色が良く合うと思います。もっとカラフルにする事が出来ますが、2~3色くらいが落ち着いて良いと思います。

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マスキングテープの剥がし作業完了した。最後の仕上げで「つや消し透明」=クリアスプレーを吹き付ける。表面保護の為だ。少しは風雨から守ってくれる。屋内設置なら不必要かも。

良く出来ているように見えますが、近寄ればこのクオリティーです。完全に乾いていなかったのか境界線部分がかなり荒いです。器用で丁寧な作業をされる方ならもっと綺麗に仕上がると思います。

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近づけばエッジが汚い事が良く分かる。カット作業かマスキングテープがしっかり張り付いていないのか、塗料が完全に乾いていなかったのか、いずれかが原因。
作業時間:塗り作業に時間が掛かるので6h近く掛かっているかもしれません。

材料費:スプレーとキシラデコールの計算が難しいので厳密には出せませんが、道具さえ持っていれば3~4千円程です。

私はこの看板作成が好きなので何枚も作っていますが、時間が勿体ない、クオリティ重視、耐久性も必要という方はプロに頼む事をお勧めします。

アイデアとやる気で色々な看板が出来ます。縦長のメーカーのロゴが入った看板は試行錯誤しながら塗り分けを頑張りました。一見自作とは分からないのでは?完成するととても嬉しいです。

TouTubeに動画も作ってみました。 2019/11/29 追記

ベニヤ板で看板自作” への1件のフィードバック

    自作看板の基本(動画) « ㈲小野農機 発言:
    29 11月 2019 9:34 午後

    […] 数年前に書いた、看板自作の記事→こちらは今でも読んで頂いてます。一定数のニーズが有るようです。今回簡単な看板を作る機会が有ったので動画を撮影してみました。 […]

    いいね

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