チップソー
刈払機の振動が酷い(チップソーが原因だった)
刈払機を使用していて振動が酷くなった、という症状のお客様が先週二組いらっしゃいました。

原因には色々考えられます。ギアケースの故障、シャフト曲がり、パイプ曲がり、遠心クラッチ部の故障、エンジンの不調等でしょうか。ギアケースに取り付けられている受刃金具あたりも影響してくるかも知れません。
が、機械本体の不調を調べる前に先ず試して頂きたいのは、チップソーの確認です。チップソーを新品に交換したら異常な振動が無くなった!というケースが多いです。今回のお二方ともチップソーが原因でした。
お二方とも機械の故障では無くてホットされると同時に、チップソーがこんな悪さをするんだ!と驚いておられました。
見た目では分かり難くいので新品を取り付けてみるのが一番です。
チップソーのチップ飛びや、形がいびつになったり歪んだり等でバランスが崩れたのだと思います。
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ここからは、おまけです。今季交換に見えられた中で酷かったチップソーの写真です。

いかがでしょうか。左は真ん丸です。中央も相当なものです。右はチップが殆ど飛んだ状態です。
中央のチップソーをお使いのお客様は、「刈払機ってどっちからどっちにヘッドを動かすと切れるんだっけ? 」 とおっしゃっていました。
チップの飛びが数個発生したら早めに交換する様にして下さい。
左から順に拡大写真も載せておきます。
真ん丸です。よくぞココ迄。。機械の為にもこんな状態で使っては駄目です。

下の写真も凄いですね。ヘッドに力を入れて無理やり草刈り作業をされていたようです。これでも全く切れない事も無いのが困りもの。新品のチップソーで作業された時の感想を聞きたかったです。

下の写真は、刃先のチップが全部飛んでいますね。要交換です。

下の写真はチップが全部残っており、目立てをすればまだまだ使えます。

チェンソーや草刈機のカッティングアタッチメントは切れる(目立てされた物)状態の物を使用しましょう。機械に不要な負荷を掛けない為ですし、安全な作業にもつながります。
真ん丸のチップソー
チップソーの交換をして欲しいとのご依頼。
チップソーが付いたままの草刈機が運ばれてきました。
これです。
真ん丸の刃!私は初めて見ました。これ本当にチップソーだったのでしょうか( ゚Д゚)
どうやったらこんなに真ん丸になるのでしょうかね。試しに使用させて頂きましたが、当然の事ながら全く切れません。草をなでるだけ(;^ω^)
念のために写真をアップしますが、新品のチップソーは右の写真です。ちゃんとギザギザ形状の刃が付いていますよね。
あんなつるつるになる迄使って頂けたらチップソーも本望・・・
って、そんな訳ありません。
ちゃんと切れる刃を使わないと、作業効率が落ちるだけではなく、草刈機本体に凄く負荷を掛けてしまう事になります。
今回持ち込まれた刃は、逆に全く負荷が掛からず、空ふかしをしている状態に近いと思います。切れなくなって来たら研磨をするか、交換しましょう。
切れ味の良い刃で作業をすると ●作業が捗り時間短縮になる →燃費アップ+燃料の節約 ●作業中の体への負担が少なく済む →振動障害予防 ●機械本体(ギア類、クラッチ部、エンジン、等)への負荷軽減 →機械寿命が延びる ●作業中の安全性が高まる
良い事だらけです。チップソーを研磨・交換するコスト以上のメリットが十二分に有ります。もっと良い事が有る気がしますが主に上記の事が挙げられるでしょう。
チェンソーや草刈機には切れる刃を付けて作業しましょう!
いやービックリしました。