メンテナンス記録
発電機の修理
地元の建設会社さんからのご依頼で発電機の修理を。
SUBARU製品です!スバル製品が入院に来られる事は珍しいので、少しテンション上がりました。エンジンは始動するが、安定しないとの事でした。
燃料タンク、燃料ホース、燃料コック、キャブレターを、それぞれ分解清掃しました。
汚れが溜まりキャブレター部が不調だった様です。
エンジンオイルもかなり汚れていたので交換。
結果、スムーズに動いてくれました。
発電機の修理も時折頂きますが、今回の様な部分にトラブルを抱えている事が殆どです。
もしくはスターターロープ切れですね。
発電機の修理もやっておりますので、ぜひご相談下さい。
草刈機の回転数が上がらない(排気口詰まり)
除草作業が大変な時期ですね。暑い中ご苦労様です。
除草シーズンが始まった頃は、「エンジンが始動しない」という症状でご来店される事が多かったのですが、最近では「始動はするけど回転数が上がらない」や「始動はするがアクセルを開けると直ぐ停止する」という症状でのご来店も増えてきました。
原因は燃料フィルターの目詰まりやキャブレター内部のトラブル、吸気口の目詰まり、エンジン内部のトラブル、プラグ劣化、等色々と考えられますが、今回ご紹介するのは排気口の目詰まりです。(※2020/08/26追記 Youtubeに動画を作成しました。下に動画も貼っています)
約5年程前にご購入頂いた製品です。始動後にアクセルをOnにするとエンジンが停止するという症状でご来店頂きました。燃料と燃料フィルターの点検、プラグの点検後に、マフラーを取り外して見ると、エンジンの排気ポートが凄いことになっていました。※写真中央が排気ポートです。
全体的な汚れも凄いのですが、排気ポートが7ー8割も塞がってしまっていますね。これでは、燃焼した排気ガスが逃げませんので適正な混合ガスがシリンダー内に送り込まれない事になり、適正な燃焼が行われません。(この説明を短く纏めるの難しいですね。。)
経験少ない私は、こんなに酷いカーボン付着は初めて見ました。
ここでいうカーボンとは 燃料や潤滑油などが燃え残ったり 高温にさらされるなどにより発生した 煤やタールのような付着炭化物です。 物が燃えるとすすが出ますが このすすが長期間の試用で溜まると思っていただいて結構です。 シリンダー内に燃料と潤滑油を一緒に送り込む仕組みの 2サイクルエンジンは溜まりやすいと言えます。 推奨のエンジンオイルと適正な混合油、適正なエンジンの回転数での使用で カーボンの付着は少しは軽減されるかもしれませんが、 長く使っているとある程度の付着は避けられません。
この付着物、かなり硬まっていて簡単には取り除けません。キャブレタークリーナー等を吹きかけ暫く放置してから、慎重にマイナスドライバー等で除去しました。
排気ポートの直ぐ奥にはピストンが有りますので、ピストンを傷つけないように。また、シリンダー内に異物が混入しないように気を使いながらの作業です。
作業途中の写真です。もう少し除去した後に組み立ててエンジンを始動したら気持ち良く吹け上がり、お客様にも大変喜んで頂けました。エンジン自体が駄目で修理は無理か相当な費用が掛かるかも、と心配されていましたので(^^
燃料系/吸気系/排気系、これらの簡単な点検とメンテナンスで劇的に改善する場合もあります。気持ちよくかつ安全に作業する為にも点検・メンテナンスを是非!
追記:2020/08/26
排気口の詰まり修理を動画にしました。よろしければYoutubeもチェックしてみて下さい。