背負い式ブロワーEB590修理
新ダイワさんの排気量58ccの背負い式タイプです。重たいですが、背負いタイプでクルーズコントロールも付いているので長時間の作業も比較適楽に行える優れものです。調子が悪いとの事で修理のご依頼を頂きました。

実際に症状を確認してみます。スムーズに始動しアクセルを開けても気持ちよく吹け上がってくれました。んっ?何が調子悪いだ?と思いながら数分使っているとパワーダウン。アクセルを開けてもエンジンの回転数が不安定で吹け上がらなくなりました。エンジン停止させ再始動させると、エンジンは掛かりますがやはり出力が上がりません。
どこがボトルネックなのかいくつか予想しながらも、基本的なところからチェックしていきます。
プラグ→エアフィルター→燃料フィルターと見ていきます。
大型の機械なのでしっかりとしたエアフィルターが付いていますね。大型機械なので大変そうに見えますが、各構成部品の取り外しが容易な事が多く、メンテナンス性は良いです。

燃料フィルター(写真下)が、かなり汚れていました。左が古い物、右が新品です。これでもコンプレッサーで汚れを落とした後の状態です。吸い込み口から吸ってみると強く詰まっている感じがしたので新品と交換しました。

エアーフィルターの清掃と燃料フィルターの交換を行った状態で5分程稼働させてみると先ほどの不具合は出なくなりました。やはり燃料フィルターが目詰まりを起こしたせいで、必要な量の燃料がキャブレターへ供給出来なかった事が、出力不足の原因だった様です。
念の為にキャブレターをチェックしてみました。


内部の汚れ具合や、ポンプダイヤフラムもメタリングダイヤフラムも問題なさそうなのでそっととじました(笑)いえ、これ以上メンテナンスをするとキャブレター分解洗浄代としてそれなりの修理代を頂く事になりますので。。
今回は「燃料フィルター交換」と「点検」という修理内容になります。
今回の様に原因が直ぐに特定できて、調子が良くなってくれると良いのですが。
トラブルシューティングにかなりの時間を要する事も多く日々修行中です。