プラグの不具合(碍子破損)
エンジンはなんとか始動するが、直ぐに停止してしまうという症状でチェーンソーをお預かりしました。
一番最初に目視でプラグを確認しましたが、始動はする事だし大丈夫だろうと判断、燃料系統のトラブルを疑い、キャブレターのオーバーホールをやりましたが、さほど改善されず。
もう一度プラグを外し、清掃しようとエアーを吹きかけたところ違和感。電極部がぐらついていました。
下の写真が、そのプラグ(NGKのBM6A)です。左の写真はスパークギャップ(接地電極と中心電極の間の隙間の事。ここの間で火花が飛ぶ)が有り一見問題無さそうに見えますが、このプラグを逆さに持つと、右の写真の様に隙間が無くなってしまいます。碍子(がいし)が落ちてきて、中心電極を覆ってしまった為です。
安定して火花が飛ばない、これが今回のトラブルの原因でした。
プラグを交換していれば一発でしたね。
今回のように経年劣化にて碍子部が破損してしまう事もたまに発生します。エンジン内部という過酷な環境の中にさらされている訳ですから致し方無い事かと思います。
今回は初期段階での見当が外れた為に、よけいなプロセスをいくつか踏んでしまいました(涙)